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デバッグ時代の思い出話だよ!

6月に入ってからE3やらPSP goやらで連日更新していたもんだから、更新する気力が無くなってきたと~ふだよ!
いけませんねぇ・・・。せっかくスパロボの新作の情報も出てきたと言うのに・・・。
と言う訳で、何かやる気の出る物は無いかと探したんですが、スパロボ以外にやる気になる物が無く、かといってスパロボはまだ情報が少ないので、後回しにしたいなぁなんて思ってたりするんですよ。

そんな事考えていたら、ふと気付いたんですよ。
カテゴリーの【デバッグ】が(1)となっていて寂しい事に。

と言うわけで!
今回は僕がデバッグ時代に経験した思い出話と言うか、愚痴話(?)でもやろうかと思います。

デバッグの話はユーザーサポートと同様に、具体的なメーカーやソフト名が明かせませんので、
愚痴っぽい話になりますが、まぁ、体験談って事で大目に見てください(笑)。

さて、デバッグの仕事も一応開発関係と言う事もあり、佳境に入ると残業だとか徹夜だとかも珍しくない話になります。
さすがに、プログラマーみたいに何日も家に帰れないなんて事はありませんが、急遽徹夜での残業になる事も結構あります。

そしてこの話はそんな急な徹夜残業になった時の話です。

以前も軽く触れたように、ゲームのデータが新しくなると、デバッグで使用しているソフトが新バージョンに変わります。
当時僕が担当してたゲームはROMカートリッジのソフトだったんですけど、バージョンが新しくなると言う連絡が開発から来たので、
デバッグリーダーが全員のROMを回収し、開発の元へ赴き新バージョンに交換してきたんですよ。
大体それが行われた時間が夜の20時くらいでしたね。
リーダーが交換に行っている間はそれなりに時間が余っているので、夕食も兼ねて休憩時間になっていたんですよ。
そして、リーダーが帰って来たのは1時間後くらいでした。
まだ夕食の最中だった事もあり、すぐには仕事は再開せず結局さらに1時間くらいの休憩を取ってから再開となったんです。
この時間がおおよそ22時くらいでしたね。
そして、それは仕事再開直後に起こりました。

そのゲームは起動させると簡単のOPデモが流れ、タイトル画面になります。
その後ゲームスタートをすると、まず名前の入力が面になり、ゲームの導入シーンが始まります。
そして、そこで突然のフリーズです。
あれー?と思って、電源を切ってもう一度やり直します。
起動→タイトル画面→名前入力と続き、導入シーンで・・・やはりフリーズ。
新バージョンに交換する前のROMでは当然そんな症状は発生していません。
普通にゲームがプレイできて一応はエンディングまで見る事は出来ていました。
今までこのゲームでは発生した事の無い症状に戸惑いながらも、近くにいる同僚の様子を見て見ると・・・、
やはりフリーズに戸惑っている様子。
こんな状態では当然仕事になりません。早速リーダーに相談します。
 リーダー:『えぇ?そんなバカな?だって今新しいのに交換してきたばかりだよ?』
そう言われても、実際に起こっている症状なんだから仕方ない。
もしこの症状が僕が持っているROMだけで発生しているなら、僕のROMだけの固有異常って事で片付くんですが、
一緒に仕事している同僚全員が同じ症状が発生しているのはどう考えても固有異常ではなく、新バージョンROMの問題です。

ちなみに、当時のROMは機械でデータをROMチップに焼き付けてバージョンを新しい物に更新していました。
その為古いバージョンと同じROMチップですが、中身だけが新しいバージョンになっているんです。
この焼き付けると言う作業は意外に安定性が悪く、たまに焼付けに失敗すると言う症状が起きます。
僕のROMだけならこの焼付けの失敗だと考えられるんですが、さすがに全員分が失敗すると言うのは考えられません。

他のメンバーも同様である事を伝え、リーダー自身に割り振られているROMでも検証してもらいます。
結果は・・・当然同じ症状です。
 リーダー:『えー!?なにこれーー!?』
それを言いたいのはこっちですリーダー。
これ以上は僕達デバッグメンバーではどうにもならないので、リーダーに開発に連絡をしてもらいます。
 開発:『え?ウソッ!?(実際に操作して確認している様子)あーーー!ホントだーーー!?』
今気付いたんかい!
いや、それよりも。ちゃんと動作を確認してから渡せよ!
導入部分ですよ?タイトル画面のすぐ後!ゲーム本編が始まる前!
それくらい確認してから渡して欲しい・・・。
前述している通り、ROMチップに新しいバージョンを焼き付けてバージョンを更新している為、古いバージョンのROMは既にありません。
あるのは手元にある、ゲーム導入部分でフリーズする新バージョンだけ・・・。
これではまったく仕事になりません。
なので、当然開発には新しいバージョンを用意してもらわないとなりません。
開発が当たらしバージョンの準備を開始してもらったのが23時頃です。

その日の残業と言うのは18時からだったので、18時~20時くらいまでしかお仕事をしていません。
2時間ほどですね。
その日の予定残業終了時刻は翌日の6時ですから、12時間中5時間経過して2時間しか仕事をしていない計算です。
もうね、こうもグダグダだと仕事をする気力が失せてきます。

やる気の無いデバッグメンバーのやる気もする事も無い時間が続きます。
一応は勤務時間なんですが『待つ』以外が出来ないと言う事もあり、深夜のデバッグタイムは睡眠時間や職場にあるゲームで遊ぶ時間になってしまいました。
本当ならこんな事は許されませんが、急な残業要求に応えて仕事に参加しているメンバーにして見れば、
この待機時間は拷問みたいな物です。
日中に普通に仕事をしていて、急に徹夜残業ですからね。
仕事と言えばそれまでですが、開発の失態により無駄な時間が出来てしまった訳ですから、
注意をする立場のリーダー自身もやる気が失せているらしく睡眠モードに入ってましたね。

そしてようやく開発からの連絡が来て新しいバージョンのROMが到着したのは深夜(?)3時過ぎです。
さすがに今度のROMは正常にゲームプレイが出来ました。
これで同じ事を繰り返された暴れてますよ(笑)。
まぁ、その後は何事も無く・・・とは言え普通にバグは見つかってるんですが・・・その日の残業は終了しました。
18時から開始した残業は実質12時間中たったの5時間しか仕事が出来ませんでした・・・。
半分以上が休憩時間です。
なんと言いますか・・・。
ここまで無駄な残業をしたのは、後にも先にも、これっきりでしたね。
デバッグも終了間際だと言うのにこういう失態は勘弁して欲しいですよ。

ふぅ・・・。懐かしい話です。今でこそ笑える愚痴話ですが、当時現場にいたメンバーからすれば不愉快な事この上ないですよ。
会社側の無理な徹夜残業に応じたと思ったら、無駄な待機時間ばかりの徹夜ですからね。
まぁ、開発も色々大変ですからね。
見落としが出てくるのも分かりますが、このケースはちょっと酷すぎでした。
さて、デバッグの体験談でしたがいかがだったでしょう?
まぁ、この仕事は良くも悪くもネタには困らない仕事ですね。
その代わり精神的にタフじゃないととても出来ませんが。

では、今日はここまで。
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