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ゲームの企画提案や持込についてだよ!

今日のアキバへ行ったらもう夜も遅いと言うのに結構人がいたんですよ。
何かと思ったら明日、と言うかもう今日だけど、Windows7の発売日だったんですね。
すっかり忘れてました(笑)。
一度は閉店したツクモに人だかりが出来ていたのが微妙に面白かったと~ふだよ!

前回はたまーに来る会社見学についての問い合わせをしたので、今回は稀に来るゲームのアイディアや企画の提案・持込についてのお話をしようかと思います。

こういったアイディア・企画のお話と言うのは2種類に分類されます。
まぁ一般ユーザーとデベロッパーなどの企業の2種類なんですけどね。
企業からの場合はメーカーと持ち掛けた企業と言う企業同士のお話なので、ユーザーサポートでは取次ぎを行う程度で詳しい事はわかりません。
一般ユーザーからの場合はユーザーサポートで対応しています。
今回も結論から言いますと、
一般ユーザーからのアイディアや企画の持込・提案は受け付けません。
メーカーによって違いがあるかも知れませんが、おそらく殆どのメーカーは受け付けていないと思います。
むしろ『受け付けているメーカーなんてあるのか?』と疑問に思います。

理由はそれほど難しい物ではありません。
メーカーと言うのは発表しているソフト以外にも多くの未発表の物があります。
中には『企画は挙がったがボツになった物』『企画として形になろうとしている物』『企画が通り開発が始まっている物』などアイディア・企画だけでも多くの物が発案されていたりします。
可能性の話になりますが、もしかしたらそれらのアイディア・企画が一般ユーザーが発想した物と同じになる事も考えられる訳です。

さて、仮にユーザーのアイディアを受け付けたとします。
しかし、そのアイディアなどは既にメーカーで企画されていて、開発も始まっていて未発表なだけだったとします。
そのゲームが発売されたとしたら、アイディアを出したユーザーは間違いなく『あれは自分が発案した物だ』と言うでしょう。
実際にはメーカーが既に出していたアイディアと被っていただけだとしても、そんな事情はユーザーには伝わりません。

また、仮にユーザーが出したアイディアがその時ボツになったとしても、今後同じアイディアが社内で発案されてゲームが登場しないとも限りません。
一度ボツとなったとしても、それがメーカー内で良い形の企画として発案されたとしたら、ユーザーのアイディアとは関係なく商品化する事もあります。
一度ボツになったアイディアが商品化したとなれば、ユーザーに『自分のアイディアが盗作された』と言われてしまうかもしれません。

実はアイディアや企画と言うのはそれだけで、何らかの権利が発生します。
その権利はどこかに申請して発行される物ではありません。
例えば僕が何かのアイディアを出せば、それは僕が権利者のアイディアとなります。
著作権とか特許権とかそう言う類の物だと思ってください。

さて、実際にはユーザーがメーカーに出したアイディアとは関係無く、メーカーの社内で発案されたアイディアだったとして、それが商品化すればユーザーは『自分が出したアイディアが商品化された』と判断するでしょう。
そうなると『自分が出したアイディアが商品になったんだから、自分にそのアイディアの権利料をよこせ』と言う話に発展するかもしれません。
実際にはそのユーザーのアイディアが採用された訳でもないのにです。
もしかしたら話が拗れて裁判になる事も考えられます。
アイディアとはそれほどに重要な物です。
その為メーカーではユーザーからのアイディアや企画の持込・提案を受け付けていない訳です。

メーカーへ企画書とかアイディアを書いて送ってくるユーザーもいますが、そういった物は開発関係者には届きません。
開発関係者が目を通してしまうと『盗作』扱いされてしまう可能性があるので、開発へは届かないようにしています。
企画書の場合未開封のまま送り返す事だってあります。

手紙などで開発向けに届いた場合などは、いきなり開発に渡されるのではなく、必ず検閲されてから届けられます。
そこで危険だと判断された場合は届かない事もあります。
封書に毒物などが入っていたら危険ですしね。
一時期そんな事件もありましたし・・・。

こちらはメーカーにもよるのかも知れませんが、アンケートなどで意見要望などを書き込めるようにあっていますが、あれを直接開発関係者が目を通す事も少ないみたいです。
意見要望などは要約されてまとめたりした状態で届けられる事もあるのだとか。
昔、似たような事をやらされた記憶があります(笑)。

ここまで書いといてなんですが、もちろん例外もあります。
PlayStation®C.A.M.P!などに代表される企画イベントの場合はメーカーが一般ユーザーのアイディアや企画を受け付けるものになります。
言い換えてしまうと、こう言うイベント以外で受け付ける事はないんですが・・・。
ただし、こういったイベントの場合、応募規約に『応募した物の著作権はメーカーに帰属する』や『特許権・著作権の権利侵害主張をしない』と言ったことが条件付けられています。
これらは受付をしていない理由などと同じですね。

まぁ、もう一つ特殊な例外があります。
それは入社の為の企画提出です。
大きなメーカーではこういった募集はしない事が多いんですが、小規模のメーカーだとゲームプランナーなど社員を募集しており、その入社試験などで企画を提出するように言われる事もあります。
この場合は一般ユーザーから開発者へ変わる為なので、ちょっと違うかもしれませんが。

要約してしまうとメーカーにとって面倒な事を起こさない為の予防策なんですよね。
電話で企画やアイディアを語ってくる人もいるんですけど、ゲームに対しての意見要望じゃない事だと結局断るので聞いてて痛々しいです。
場合によっちゃ語っている内容が痛いですが(笑)。

ではでは今日はここまで。
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